2026年7月7日、文藝春秋より発売される今村翔吾氏の文庫作品『海を破る者』。著者は、2022年に『塞王の楯』で直木三十五賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝く人気作家です。本作は、日本史上最大級の国難とされる元寇を舞台に、人と人との分かり合える可能性を深く問いかける物語。血の繋がった家族との争いと、言葉や文化の壁を越えた異国の人々との交流を通して、人間の絆のあり方を壮大なスケールで描きます。
海を破る者の基本情報
| 書名 | 海を破る者 |
|---|---|
| 著者 | 今村 翔吾 |
| 出版社 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2026年07月07日 |
| ISBN | 9784167925260 |
| シリーズ | 文春文庫 |
| ジャンル | 文庫 |
| 価格 | 1,001円(税込) |
| 楽天ブックス評価 | ★4.1(18件) |
海を破る者はどんな本?
『海を破る者』は、弘安4年(1281年)、元寇前夜の日本を舞台にした歴史小説です。没落した伊予の御家人・河野六郎通有は、一族の内紛に苦しみながらも、再興を目指していました。そんな中、西域から来た少女・令那と高麗から来た青年・繁という、言葉も信じる神も違う異国の二人と出会い、奇妙な「家」を築いていきます。しかし、その絆も束の間、海の彼方から元の大艦隊が襲来。通有は、博多湾の砂浜に石築地(防塁)を築き、退路を断つかのような構えで元軍を迎え撃ちます。史実に名を残す「河野の後築地」の真意とは――。家、国、そして共に生きる者たちの命を守るため、通有が下した決断を描きます。
海を破る者の内容と読みどころ
特徴1
元寇という日本史上最大級の国難を背景に、異文化を持つ人々が心を通わせる姿を描き出す。
特徴2
没落した名門・河野家の再興を目指す主人公・河野通有と、彼が出会う異国の少女・令那、青年・繁との交流。
特徴3
史実「河野の後築地」に込められた主人公の真意と、家、国、命を守るための決断を描く人間ドラマ。
この本がおすすめの人
歴史小説ファンはもちろん、異文化理解や人間ドラマに関心のある読者におすすめです。特に、今村翔吾氏の作品を初めて読む方や、元寇という時代背景に興味がある方、そして「人は分かり合えるのか」という普遍的なテーマに触れたい方には、手に取っていただきたい一冊です。また、家族や血縁を超えた絆のあり方を模索する物語に惹かれる方にも響くでしょう。
海を破る者の評判・口コミ
本作は、元寇という歴史的事件を背景に、異文化を持つ人々が心を通わせる様を描いた点が高く評価されています。主人公・河野通有が、血の繋がらない令那や繁と築く「家」の描写が感動的であるという声が見られます。また、史実「河野の後築地」に込められた主人公の真意や、家、国、命を守るための決断を描いた人間ドラマに感銘を受ける読者が多いようです。一方で、物語の展開がやや地味だと感じる読者もいるようですが、キャラクター造形には定評があります。楽天ブックスでは18件のレビューで平均4.1と、概ね好評を得ています。
海を破る者の著者情報
今村翔吾氏は1984年、京都府生まれ。ダンスインストラクター、作曲家、守山市埋蔵文化財調査員を経て作家デビュー。2017年に『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューし、同作で歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。その後、『童の神』で角川春樹小説賞、『八本目の槍』で吉川英治文学新人賞、『じんかん』で山田風太郎賞、『塞王の楯』で直木三十五賞を受賞するなど、数々の文学賞を受賞しています。滋賀県在住で、複数の書店を経営するなど、出版業界の振興にも力を入れています。
海を破る者の出版社情報
文藝春秋は、1923年に菊池寛によって創刊された日本の出版社です。月刊誌『文藝春秋』や『週刊文春』をはじめ、文芸誌、文庫、新書など幅広いジャンルの出版物を刊行しています。創業以来、「自由な心持」で物事を語るという精神を受け継ぎ、時代を映す質の高いコンテンツを提供し続けています。本作『海を破る者』は、同社の文春文庫レーベルから刊行されます。
海を破る者を購入する前に確認したい情報
発売日は2026年07月07日、ISBNは9784167925260です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
海を破る者の書評まとめ
『海を破る者』は、元寇という激動の時代を舞台に、人間の絆や分かり合える可能性を深く問いかける、今村翔吾氏ならではの骨太な歴史小説です。史実を背景にしながらも、登場人物たちの内面を丁寧に描き出し、読後に深い余韻を残します。歴史小説ファンはもちろん、人間ドラマを重視する読者にもおすすめできる一冊と言えるでしょう。

