【書評】黒い陰陽師|夢枕 獏|文藝春秋

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黒い陰陽師 9784167925444 文藝春秋 パッケージ画像

夢枕獏氏による人気シリーズ「陰陽師」の最新作『黒い陰陽師』が、文春文庫より刊行されます。本作は、シリーズ開始から40周年を迎える記念すべき年に発売され、安倍晴明のライバルとして知られる孤高の陰陽師・蘆屋道満を主人公に据えた短篇集です。権力に縛られず、時に狡猾に、時に奇想天外な方法で怪異を退ける道満の魅力が凝縮されており、長年のファンはもちろん、シリーズ未読の読者にもその独特の世界観とキャラクターの深さを伝える一冊となるでしょう。

黒い陰陽師の基本情報

書名 黒い陰陽師
著者 夢枕 獏
出版社 文藝春秋
発売日 2026年08月05日
ISBN 9784167925444
シリーズ 文春文庫
ジャンル 文庫
価格 858円(税込)
楽天ブックス評価 ★4.3(5件)

黒い陰陽師はどんな本?

『黒い陰陽師』は、夢枕獏氏が描く「陰陽師」シリーズの中でも、特に異彩を放つ蘆屋道満に焦点を当てた短篇集です。鬼と化した母親や地獄に連れて行かれた男、妖に追われる若い女など、様々な怪異に遭遇した人々に対し、道満が「お困りのようじゃな」と手を差し伸べる物語が展開されます。権力者を嫌い、独自の流儀で鬼や怪異を退ける道満の姿は、シリーズのもう一人の主人公である安倍晴明とは異なる「黒い陰陽師」としての魅力を際立たせています。本書には「道満、酒を馳走されて死人と添い寝する語」や「牛怪」など、道満の活躍を描く全10編が収録されており、彼の人間離れした能力と、どこか飄々とした人柄が存分に味わえる作品となっています。

黒い陰陽師の内容と読みどころ

特徴1:シリーズ史上最もダークな陰陽師

安倍晴明のライバルとして知られる蘆屋道満が主人公。権力に媚びず、時に冷徹に、時にユーモラスに怪異を解決する彼の「黒い」魅力が存分に描かれています。

特徴2:奇想天外な怪異解決

鬼や妖といった超常的な存在に対し、道満が繰り出す狡猾かつ奇抜な解決策が読みどころです。予測不能な展開が読者を惹きつけます。

特徴3:「陰陽師」シリーズ40周年記念作品

長年愛されてきた「陰陽師」シリーズの節目を飾る一冊であり、道満という人気キャラクターに焦点を当てることで、シリーズの新たな側面を提示しています。

この本がおすすめの人

本作は、夢枕獏氏の「陰陽師」シリーズの長年のファンで、特に蘆屋道満というキャラクターに魅力を感じている方に特におすすめです。また、伝奇小説や時代小説が好きで、日本の古典的な怪異譚に現代的な解釈やダークな要素が加わった作品を求めている読者にも響くでしょう。さらに、超常的な存在と人間との関わりを描いた物語や、一筋縄ではいかない個性的な主人公の活躍を楽しみたい方にも適しています。短篇集であるため、シリーズ未読でも気軽に手に取りやすく、夢枕獏作品の世界観に触れる入門としても良い選択肢となるでしょう。

黒い陰陽師の評判・口コミ

★★★★ 4.2 (5レビュー)

『黒い陰陽師』は発売前の作品ですが、楽天ブックスでは5件のレビューがあり、平均評価は4.3と高い期待が寄せられています。読書メーターなどの先行レビューでは、「蘆屋道満といえば悪と決めてかかっていたが、固定概念を覆された」「こんな道満も良いなと思える物語」といった声が見られ、主人公の新たな魅力に触れる感想が多数あります。 また、「近年善良化が止まらない蘆屋道満がとうとう主役を張って登場」といった、道満のキャラクターの変化を楽しむ視点も確認できます。 シリーズのファンからは、道満の飄々とした自由な生き方や、安倍晴明とは異なる視点からの怪異解決が評価されており、「道満づくしのこの本はどれを読んでも道満らしく面白い」という意見もあります。 夢枕獏氏の「陰陽師」シリーズが40周年を迎えるにあたり、この人気キャラクターに焦点を当てた短篇集への期待の高さがうかがえます。

黒い陰陽師の著者情報

夢枕獏(ゆめまくらばく)氏は、1951年神奈川県生まれの小説家、随筆家、写真家、漫画原作者です。1977年に『カエルの死』でデビューして以来、伝奇小説、歴史小説、格闘小説、山岳小説、SF小説など多岐にわたるジャンルで精力的に作品を発表し続けています。 代表作には「キマイラ」「餓狼伝」「闇狩り師」といった人気シリーズのほか、特に「陰陽師」シリーズは漫画化、テレビドラマ化、映画化もされ、幅広い読者層に支持されています。 『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、 『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞、舟橋聖一文学賞、吉川英治文学賞を受賞するなど、数々の文学賞に輝いています。 2018年には紫綬褒章を受章しており、その長年の功績が認められています。 本書『黒い陰陽師』は、氏の代表作である「陰陽師」シリーズの40周年記念作品として刊行されます。

黒い陰陽師の出版社情報

文藝春秋は、1923年(大正12年)に作家・菊池寛によって創刊された「文藝春秋社」を前身とする日本の総合出版社です。 雑誌、書籍、デジタルメディアを軸に多角的な事業を展開しており、特に「週刊文春」「Number」「CREA」といった人気雑誌や、芥川賞・直木賞をはじめとする多くの文芸賞を手がけることで知られています。 文春文庫は1974年に創刊され、エンタメ小説、歴史・時代小説、ノンフィクションを三つの柱として、司馬遼太郎や松本清張といった巨匠から現代の人気作家まで、幅広いジャンルの作品を多数刊行しています。 『黒い陰陽師』もこの文春文庫レーベルから発売され、長年にわたり読者に愛される質の高い作品を提供し続けている出版社の特色を体現しています。

黒い陰陽師を購入する前に確認したい情報

発売日は2026年08月05日、ISBNは9784167925444です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

黒い陰陽師の書評まとめ

夢枕獏氏の『黒い陰陽師』は、長年のファンに愛される「陰陽師」シリーズの中でも、特に人気の高いキャラクターである蘆屋道満に焦点を当てた短篇集です。安倍晴明とは異なる、自由奔放でどこかダークな魅力を持つ道満の活躍を堪能したい読者には最適な一冊でしょう。シリーズ40周年という節目に刊行される本作は、道満の人間離れした能力と、権力に囚われない生き様が描かれており、伝奇小説や時代小説の愛好家はもちろん、個性的な主人公の物語を求める方にもおすすめです。発売前の期待値も高く、夢枕獏氏の描く奥深い世界観に浸りたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

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