【書評】ツミデミック|一穂ミチ|光文社

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2024年に第171回直木賞を受賞した一穂ミチ氏の短編集『ツミデミック』が、待望の文庫化を果たしました。コロナ禍という未曽有の事態に直面した人々の、刹那的な「罪」を切り取った全6編が収録されています。社会全体が不安に包まれ、人々の心が揺れ動いたあの時代を、著者はどのように描き出したのでしょうか。本書は、現代社会が抱える普遍的なテーマに鋭く切り込み、読者に深い問いを投げかけます。

ツミデミックの基本情報

書名 ツミデミック
著者 一穂ミチ
出版社 光文社
発売日 2026年07月08日
ISBN 9784334110673
シリーズ 光文社文庫
ジャンル 文庫
価格 924円(税込)
楽天ブックス評価 ★4.0(67件)

ツミデミックはどんな本?

『ツミデミック』は、コロナ禍という特殊な状況下で、人々が犯してしまった「罪」や葛藤をテーマにした短編集です。大学を中退し客引きのバイトをする青年が、死んだはずの同級生を名乗る女性と出会う「違う羽の鳥」、元調理師が息子の持ち帰った旧一万円札をきっかけに老人を訪ねる「特別縁故者」など、日常に潜む人間の業や心理を巧みに描いています。パンデミック下での閉塞感や焦燥感、そしてその中で生き抜こうとする人々の姿が、リアルな筆致で綴られています。各話は独立した物語でありながら、コロナ禍という共通の時代背景が、読者に当時の空気感を想起させます。

ツミデミックの内容と読みどころ

特徴1

コロナ禍という現代的なテーマを扱い、人々の「罪」や倫理観を問う。

特徴2

「違う羽の鳥」「特別縁故者」など、日常に潜む人間の心理や業を描いた6つの短編。

特徴3

第171回直木賞受賞作家・一穂ミチ氏による、コロナ禍を生きる人々の姿を切り取った作品。

この本がおすすめの人

コロナ禍という特殊な時代背景を持つ物語に興味がある方。人間の心理や倫理観について深く考えたい方。一穂ミチ氏の直木賞受賞作を手に取りたい方。日常に潜む人間の業や葛藤を描いた物語を読みたい方。短編集で様々なテーマの作品を楽しみたい方におすすめです。

ツミデミックの評判・口コミ

★★★★ 4.0 (67レビュー)

『ツミデミック』は、コロナ禍という現代的なテーマを扱いながらも、登場人物たちのリアルな心情描写が多くの読者から支持されています。レビューでは、「パンデミックという未知の状況に、皆自分を守ることで精一杯だった」「周りのことなんて考える余裕が無かった」といった感想が見られ、当時の閉塞感や焦燥感が伝わってくるという声があります。また、「特別縁故者」や「祝福の歌」といったエピソードが特に評価されており、登場人物たちの暮らしぶりや心情がリアルに描かれている点が指摘されています。一方で、「これが直木賞?」といった疑問の声も一部に見られますが、全体としては、コロナ禍という時代を切り取った作品として、多くの読者に深く考えさせられる一冊として受け止められています。

ツミデミックの著者情報

一穂ミチ氏は大阪府出身の小説家で、2007年に「雪よ林檎の香のごとく」でデビューしました。BL小説を中心に執筆し、『イエスかノーか半分か』などの人気シリーズを手がけてきました。2021年には一般文芸作品『スモールワールズ』で吉川英治文学新人賞を受賞し、直木賞候補にも選ばれています。2024年には『光のとこにいてね』で島清恋愛文学賞、『ツミデミック』で第171回直木賞を受賞しました。受賞歴多数で、その活躍はBLジャンルに留まらず、現代文学界で注目を集める作家です。

ツミデミックの出版社情報

光文社は、1945年創業の出版社です。エンターテイメント小説、ノンフィクション、実用書など幅広いジャンルの書籍を刊行しており、特に「カッパ・ノベルス」や「光文社古典新訳文庫」などのレーベルが知られています。「光文社古典新訳文庫」は、古典文学を現代の言葉で読みやすく翻訳し直すことで、新たな読者層を開拓しています。『ツミデミック』は、光文社文庫から刊行されており、同社が現代文学の分野でも精力的に活動していることを示しています。

ツミデミックを購入する前に確認したい情報

発売日は2026年07月08日、ISBNは9784334110673です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

ツミデミックの書評まとめ

『ツミデミック』は、コロナ禍という現代的なテーマを扱いながらも、人間の普遍的な心理や倫理観に深く切り込んだ短編集です。直木賞受賞作家・一穂ミチ氏による巧みな筆致は、読者に当時の空気感を追体験させ、様々な問いを投げかけます。コロナ禍の経験を追体験したい方、人間の内面を探求する物語を好む方におすすめの一冊です。

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