【書評】明治文學全集(全99巻、別巻1)|筑摩書房

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明治文學全集(全99巻、別巻1) 9784480103000 筑摩書房 パッケージ画像

近代日本の礎が築かれた明治時代は、文学においても多様な表現が花開いた激動の時代でした。筑摩書房が刊行する『明治文學全集』は、この重要な時代の文学遺産を網羅的に集大成した、全99巻と別巻1巻からなる壮大な叢書です。1965年から1989年にかけて刊行され、その学術的価値と網羅性から、2013年には新装復刊されました。本全集は、単なる作品集に留まらず、明治という時代精神を深く理解するための貴重な資料として、今なお多くの研究者や読者に求められています。

明治文學全集(全99巻、別巻1)の基本情報

書名 明治文學全集(全99巻、別巻1)
出版社 筑摩書房
発売日 2013年05月
ISBN 9784480103000
ジャンル 人文・思想・社会
価格 833,250円(税込)

明治文學全集(全99巻、別巻1)はどんな本?

『明治文學全集』は、明治開化期から明治末年の初期白樺派に至るまでの、多岐にわたる文芸全般の基礎文献を収録した全100巻の文学叢書です。小説や詩歌といった狭義の文学作品だけでなく、啓蒙思想、政治小説、翻訳文学、評論、日記、書簡といった思想的著作や文化的基礎資料までを幅広く包含しています。巻構成は作家別が主ですが、約30数巻はテーマ別・文学流派別で構成されており、明治期の文学・思想の流れを歴史的・系統的にたどれるよう編集されています。各巻末には、同時代の回想や注目すべき文献、収録作家の年譜を収めた「研究篇」が設けられ、作品鑑賞だけでなく文学史研究にも資する内容となっています。

明治文學全集(全99巻、別巻1)の内容と読みどころ

特徴1:**圧倒的な網羅性

** 小説、詩歌に留まらず、明治期の思想、評論、翻訳文学、戯作、さらには未発表資料や稀覯本まで、広義の文学遺産を多角的に収録。近代日本を築いた明治年間の言説空間を包括的に提示しています。

特徴2:**学術的価値の高い編集

** 各巻に設けられた「研究篇」には、同時代の回想や重要な文献、詳細な作家年譜が収められています。これにより、単なる作品読解を超え、当時の時代背景や作家の思想を深く掘り下げた研究が可能です。

特徴3:**文学史上の金字塔

** 毎日出版文化賞、第37回菊池寛賞を受賞するなど、その歴史的・学術的価値は高く評価されています。全集出版の歴史において「金字塔」と称される、日本の近代文学研究に不可欠な存在です。

この本がおすすめの人

この『明治文學全集』は、明治期の日本文学、思想、文化に関心を持つすべての人におすすめできます。特に、大学や研究機関で近代日本文学を専門とする研究者や学生にとっては、網羅的な一次資料として不可欠な文献となるでしょう。また、明治時代の社会や人々の精神性を深く探求したい歴史愛好家や、日本の近代化の過程を文学作品を通して理解したい一般の読者にも、その価値を実感していただけるはずです。文学作品の収集家にとっても、この大規模な全集は貴重なコレクションとなるでしょう。

明治文學全集(全99巻、別巻1)の評判・口コミ

『明治文學全集』は、その刊行以来、日本の文学研究において「金字塔」と称されるほどの高い評価を確立しています。戦後刊行された文学叢書の中でも有数の規模を誇り、明治期の文学遺産を多方面にわたって網羅した「画期的大全集」として広く認識されています。 毎日出版文化賞および第37回菊池寛賞を受賞していることからも、その学術的・文化的な価値の高さがうかがえます。 研究者からは、収録作品の網羅性はもちろんのこと、各巻に付された「研究篇」が、当時の時代精神や作家の背景を深く理解するための貴重な資料として特に評価されています。 近年では、ジャパンナレッジでのオンライン配信も開始され、デジタル時代においてもその重要性が再確認されています。

明治文學全集(全99巻、別巻1)の著者情報

『明治文學全集』は特定の単一著者による作品ではなく、明治時代に活躍した数多くの作家、思想家たちの作品を集大成したものです。仮名垣魯文、福沢諭吉といった開化期の作家・思想家から、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉、泉鏡花、北村透谷、正岡子規、石川啄木など、明治文学を代表する文豪たちの作品が網羅的に収録されています。 また、坪内逍遥、二葉亭四迷、尾崎紅葉、幸田露伴といった主要作家の個人集に加え、明治啓蒙思想集、明治政治小説集、明治翻訳文学集、明治女流文学集など、テーマ別の巻も多数含まれており、明治期の多様な言論・文芸活動の全体像を提示しています。

明治文學全集(全99巻、別巻1)の出版社情報

筑摩書房は、1940年(昭和15年)に古田晁によって創業された日本の出版社です。 「全集の筑摩」と称されるほど、質の高い文学全集や学術的な叢書を数多く刊行してきた実績で知られています。 『明治文學全集』の他にも、『現代日本文学全集』や『世界文学全集』といった大規模な企画を手がけ、日本の出版文化に大きく貢献してきました。 創業者の「損をしてもいいからいい本を出そう」という精神が根付いており、一度倒産を経験しながらも再建を果たし、内容にこだわった書籍を世に送り出し続けています。 本全集の刊行は、筑摩書房の歴史と理念を象徴する事業の一つと言えるでしょう。

明治文學全集(全99巻、別巻1)を購入する前に確認したい情報

発売日は2013年05月、ISBNは9784480103000です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

明治文學全集(全99巻、別巻1)の書評まとめ

『明治文學全集』は、明治という時代の文学、思想、文化を深く探求するための、まさに決定版とも言える全集です。その圧倒的な収録範囲と詳細な研究資料は、専門の研究者や学生にとってはもちろんのこと、近代日本の精神的基盤を理解したいと願う知的好奇心旺盛な読者にとっても、計り知れない価値を提供します。高額な投資ではありますが、明治文学の全体像を体系的に学び、手元に置いて長く参照したい方にとって、これほど充実した資料は他に類を見ません。日本の近代を深く知るための、一生ものの蔵書となるでしょう。

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