平安時代に編纂された日本最古の意義分類体辞書『和名類聚抄』は、古代日本の言語や文化を知る上で欠かせない貴重な文献です。本書『古写本和名類聚抄集成』は、国語学者として多大な功績を残した馬淵和夫氏が、この重要な古典の古写本を網羅的に集大成したものです。長年の研究成果が結実した本書は、原典研究に不可欠な資料として、専門家や研究者にとって極めて価値の高い一冊となっています。
古写本和名類聚抄集成の基本情報
| 書名 | 古写本和名類聚抄集成 |
|---|---|
| 著者 | 馬淵和夫 |
| 出版社 | 勉誠社 |
| 発売日 | 2008年08月 |
| ISBN | 9784585031765 |
| ジャンル | 語学・学習参考書 |
| 価格 | 71,500円(税込) |
古写本和名類聚抄集成はどんな本?
『古写本和名類聚抄集成』は、承平年間(931~935年)に源順によって編纂された『和名類聚抄』の古写本を集成した学術書です。この辞書は、漢語を掲げ、その出典や意義を漢文で解説しつつ、対応する和名を万葉仮名で記すという形式で、平安時代初期の和語名詞を広範囲に収集しています。本書は全体を三部構成とし、第一部で諸本の解題と語彙総集篇を、第二部では十巻本系の古写本影印を、第三部では二十巻本系の古写本影印をそれぞれ対照して収録しています。これにより、現存する様々な写本の異同を比較検討することが可能となり、原典の姿を深く探求するための基盤を提供します。
古写本和名類聚抄集成の内容と読みどころ
特徴1
日本最古の辞書『和名類聚抄』の古写本を網羅的に集成しており、原典研究に不可欠な資料的価値を持っています。
特徴2
十巻本系と二十巻本系の主要な古写本を影印で対照収録しているため、各写本の異同を詳細に比較検討できる点が大きな特長です。
特徴3
国語学の権威である馬淵和夫氏による編纂であり、その学識と長年の研究が反映された、信頼性の高い学術資料として評価されています。
この本がおすすめの人
この書籍は、古典日本語学、日本辞書史、平安文学、古代文化史を研究する専門家や大学院生に特におすすめです。また、『和名類聚抄』そのものに深い関心を持つ研究者や、古写本の形態を直接確認したいと考える研究機関や図書館にも適しています。高度な学術研究を志す方々にとって、原典資料として手元に置くべき一冊と言えるでしょう。
古写本和名類聚抄集成の評判・口コミ
本書は非常に専門性の高い学術書であるため、一般的な読者レビューはほとんど見られません。しかし、国語学界における馬淵和夫氏の権威と、『和名類聚抄』が持つ学術的価値から、研究者間ではその重要性が広く認識されています。特に、複数の古写本を集成し、対照できる形式であることは、原典研究を進める上で極めて有用であると評価されています。学術論文や研究発表において、本書が『和名類聚抄』研究の基礎資料として参照されることが多く、その信頼性と網羅性が専門家から高く評価されていると言えるでしょう。
古写本和名類聚抄集成の著者情報
馬淵和夫(まぶち かずお)氏は、1918年生まれ、2011年没の日本の国語学者です。筑波大学名誉教授、東京成徳短期大学名誉教授を務め、1995年には勲三等瑞宝章を受章しました。 東京教育大学で文学博士の学位を取得し、日本韻学史や悉曇学、日本語の音韻史など広範な分野で研究を展開しました。特に古辞書の研究・編集にも深く携わり、『日本韻学史の研究』や『国語音韻論』など数多くの著書があります。 本書『古写本和名類聚抄集成』は、氏の長年にわたる古辞書研究の集大成の一つであり、その学識が存分に発揮された貴重な業績として位置づけられています。
古写本和名類聚抄集成の出版社情報
勉誠社は、主に文学、語学、歴史、考古、美術史、図書館学といった人文学系の専門書や研究書を中心に刊行している出版社です。 1967年に設立された勉誠出版株式会社の事業を、2021年に設立された株式会社勉誠社が引き継ぎ、現在も同様の出版活動を継続しています。 学術性の高い書籍を数多く手掛けており、研究者や専門家向けの質の高い資料を提供することに定評があります。本書のような古典の集成や研究書は、勉誠社が長年培ってきた専門分野と合致しており、同社の出版理念を体現する一冊と言えるでしょう。
古写本和名類聚抄集成を購入する前に確認したい情報
発売日は2008年08月、ISBNは9784585031765です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
古写本和名類聚抄集成の書評まとめ
『古写本和名類聚抄集成』は、日本最古の辞書『和名類聚抄』の多岐にわたる古写本を、国語学の第一人者である馬淵和夫氏が丹念に編纂した、学術的価値の高い資料です。平安時代の言語や文化、辞書史に関心を持つ研究者や専門家にとって、原典の姿を深く探求するための決定版と言えるでしょう。網羅的な古写本影印と詳細な解題は、今後の研究を大きく進展させるための確かな基盤となるはずです。

