元厚生労働事務次官であり、自身も「郵便不正事件」で冤罪を経験した村木厚子氏が、日本の刑事司法が抱える問題に鋭く切り込んだ一冊が『おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方』です。有罪率99.9%という数字の裏に隠された、強引な取り調べや「人質司法」の実態を、自身の体験と多角的な視点から解き明かします。誰もが「まさか」と思うような形で“犯罪者”にされうる日本の司法制度に対し、私たちに何ができるのかを問いかける、現代社会を生きる上で必読の書です。
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方の基本情報
| 書名 | おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方 |
|---|---|
| 著者 | 村木 厚子 |
| 出版社 | 講談社 |
| 発売日 | 2026年03月19日頃 |
| ISBN | 9784065409299 |
| シリーズ | 講談社現代新書 |
| ジャンル | 新書 |
| 価格 | 1,320円(税込) |
| 楽天ブックス評価 | ★4.3(40件) |
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方はどんな本?
本書は、村木厚子氏が自身の冤罪体験を起点に、日本の刑事司法制度の驚くべき実態を明らかにする講談社現代新書です。約1分の勾留質問で164日間勾留された経験や、検察官によって作られる供述調書、さらには証拠改竄や捏造といった事実に著者が直面した経緯が語られます。先進国では異常な高率とされる「有罪率99.9%」が、本来無罪であるべき人々を「犯罪者」に仕立て上げている現状を指摘。警察、検察、裁判所への信頼が高い国民が、いかに容易にその渦中に巻き込まれうるかを具体的に示し、取り調べの可視化や「人質司法」の解消、証拠開示制度・再審制度の見直しといった刑事司法改革の必要性を訴えかけます。
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方の内容と読みどころ
特徴1:著者自身の壮絶な冤罪体験
元厚生労働事務次官である村木厚子氏が、「郵便不正事件」で逮捕・勾留され、無罪を勝ち取るまでの164日間の体験を詳細に語ります。その理不尽な取り調べや「人質司法」の実態は、読者に大きな衝撃を与えます。
特徴2:「有罪率99.9%」の裏側
日本の刑事司法が誇る(あるいは問題視される)有罪率の高さが、いかにして「犯罪者」を作り出しているのかを、具体的な事例や構造的な問題点から深く掘り下げています。
特徴3:各界の識者による多角的な視点
連合元会長の神津里季生氏、元三菱商事法務部長の松木和道氏、映画監督の周防正行氏、元日本経済新聞論説委員の安岡崇志氏といった各界の識者が執筆協力しており、多角的な視点から刑事司法改革の必要性が論じられています。
この本がおすすめの人
この本は、日本の刑事司法制度に関心があるすべての人に開かれた一冊です。特に、冤罪や「人質司法」といった問題について深く知りたいと考えている方、社会の仕組みや制度の裏側に疑問を抱く方におすすめです。また、自身や身近な人がいつか不当な扱いを受けるかもしれないという危機感を持ち、現代社会の課題について主体的に考えたい読者にも響くでしょう。法曹関係者や、社会問題に関わる仕事をしている方にとっても、現状認識を深めるための重要な資料となるはずです。
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方の評判・口コミ
本書は、楽天ブックスで40件のレビューがあり、平均評価は4.3と高い関心を集めています。読者からは、著者の実体験に基づく記述が「ただただ恐怖でしかない」という声や、日本の司法制度の「歪んだゲームのルール」に愕然としたという感想が多く見られます。 特に、「有罪判決が確定するまでは罪を犯していない人として扱わなければならない」という当たり前のことがなされていない現状への怒りや、検察や裁判所のあり方に対する疑問が共通して指摘されています。 また、「自分には無関係と思われがちな刑事司法の問題を、冤罪被害に遭った著者の実体験から具体的に理解できる」と評価する声もあり、一般の読者にとっても身近な問題として捉えられていることがうかがえます。
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方の著者情報
村木厚子氏は、1955年高知県生まれの元厚生労働事務次官です。高知大学を卒業後、1978年に旧労働省(現・厚生労働省)に入省しました。障害者政策や女性政策などに長年携わり、雇用均等・児童家庭局長などを歴任。2013年には厚生労働事務次官に就任しました。 2009年には「郵便不正事件」で虚偽有印公文書作成容疑等で逮捕・起訴されるも、2010年9月に無罪が確定したという壮絶な冤罪体験を持ちます。 その経験は、著書『私は負けない 「郵便不正事件」はこうして作られた』など、多くの著作で語られてきました。現在は全国社会福祉協議会会長を務める傍ら、津田塾大学客員教授など多方面で活躍し、社会問題への提言を続けています。
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方の出版社情報
講談社は、1909年創業の大手総合出版社です。本書が刊行されている「講談社現代新書」は、1964年に創刊された教養新書のシリーズで、岩波新書、中公新書と並んで「新書の御三家」と称されています。 創刊当初は硬派な教養書が中心でしたが、時代とともに政治・経済から思想・芸術、サブカルチャーまで幅広いジャンルを扱い、入門書やハウツーものにも力を入れるようになりました。 「わかりやすく、楽しく、かつ深く学べるような1冊」を読者に届けることを目指しており、多忙な現代人が教養を深めるための「道しるべ」となる書籍を多数刊行しています。
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方を購入する前に確認したい情報
発売日は2026年03月19日頃、ISBNは9784065409299です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方の書評まとめ
『おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方』は、元厚生労働事務次官である村木厚子氏の個人的な冤罪体験を核に、日本の刑事司法制度の根深い問題点を浮き彫りにする一冊です。有罪率の高さや「人質司法」といった、ともすれば遠い世界の出来事と思われがちなテーマが、著者自身の言葉で生々しく語られることで、読者にとって身近な問題として迫ってきます。現在の司法制度に疑問を感じている方や、社会の公正性について深く考えたい方にとって、現状認識を深め、今後の社会のあり方を考える上で重要な示唆を与えてくれるでしょう。

