美術家でありアートディレクターの中津川浩章氏が、長年にわたり伴走してきた障害のある人々の表現活動に光を当てる一冊、『表現が生まれる アートと障害の現場から』。NHK厚生文化事業団のウェブサイト「Hearts & Arts」で人気を博した連載を再構成し、アートの根源と、誰もが抱える「欠損」というテーマを探求します。障害者アートを通して、私たち自身の生き方や表現のあり方を見つめ直すきっかけとなるでしょう。
表現が生まれるの基本情報
| 書名 | 表現が生まれる |
|---|---|
| 副題 | アートと障害の現場から |
| 著者 | 中津川浩章 |
| 出版社 | スタジオケイ |
| 発売日 | 2026年08月01日頃 |
| ISBN | 9784911397015 |
| ジャンル | ホビー・スポーツ・美術 |
| 価格 | 4,620円(税込) |
表現が生まれるはどんな本?
本書は、美術家・中津川浩章氏が30年以上にわたり関わってきた障害者アートの現場から、36名の作家とその作品を紹介する美術書であり思想書です。単なる作品紹介に留まらず、それぞれの創作背景や作品の鑑賞方法、さらには巨匠たちの作品との共通点や文学・音楽とのつながりまでを解説しています。著者は「アートは社会の下部構造」と捉え、障害の有無にかかわらず誰もが持つ「欠損」という視点から、人間が表現することの意味と価値を問いかけます。障害者アートへの見方を深めるとともに、すべての人が自由に生きるためのヒントを探る、示唆に富んだ内容となっています。
表現が生まれるの内容と読みどころ
特徴1
36名の障害のあるアーティストの作品と創作背景を深く掘り下げ、彼らの独自の表現世界を「読む美術展」のように堪能できます。
特徴2
著者の長年の経験に基づいた解説は、作品の背景だけでなく、巨匠作品との共通点や文学・音楽とのつながりにも言及し、多角的な視点からアートを捉えることができます。
特徴3
「アートは社会の下部構造」という著者の思想を通じて、障害の有無を超え、すべての人が持つ「欠損」という普遍的なテーマに迫り、表現の根源と生きるヒントを探求します。
この本がおすすめの人
この本は、障害者アートに関心がある方、アートを通じて人間の本質や社会との関係性を深く考えたい方に特におすすめです。また、美術鑑賞の新たな視点や、表現することの意味について探求したい美術愛好家やクリエイターにも響くでしょう。さらに、福祉や教育の分野でアートの可能性を模索している専門家や、生きづらさを感じているすべての人々にとって、自己理解や他者理解を深めるためのヒントが見つかるかもしれません。
表現が生まれるの評判・口コミ
本書は2026年8月1日に刊行されたばかりのため、現時点での読者レビューはまだ多くありません。しかし、発売前から読書プラットフォーム「ブクログ」では16名が本棚に登録しており、関心の高さがうかがえます。 出版社からは、著者が福祉関係者やアート関係者から絶大な信頼を得ている人物であり、待望の第一作であると紹介されており、その内容への期待が大きいことが示唆されています。 NHK厚生文化事業団のウェブサイト「Hearts & Arts」の人気連載を再構成したものであることから、連載段階で既に多くの読者から肯定的に受け止められていたことが推測されます。
表現が生まれるの著者情報
中津川浩章氏は1958年静岡県生まれの美術家であり、アートディレクター、キュレーターとしても多岐にわたり活動しています。記憶、痕跡、欠損をテーマに、ブルーバイオレットの線描を主体としたドローイング・ペインティング作品を制作し、国内外で個展やライブペインティングを多数開催しています。 長年にわたり障害のある人々の表現活動をサポートし、福祉施設のアートスタジオディレクションや展覧会の企画・プロデュース、ワークショップを手がけてきました。 NPO法人エイブル・アート・ジャパン理事など、複数の団体の理事を務め、社会とアートの関わりを問い直す活動に精力的に取り組んでいます。
表現が生まれるの出版社情報
スタジオケイは、2024年に設立された比較的新しい出版社です。 美しいアートブックの企画・制作・販売を主軸とし、展覧会やワークショップといったアート関連イベントも手がけています。 代表は写真家、ライター、翻訳者であるキノシタユマ氏が務めており、手製写真集の制作経験も持ちます。 本書『表現が生まれる』は、スタジオケイにとって2冊目の刊行物であり、アート分野に特化した質の高い書籍を世に送り出すことを目指していることがうかがえます。
表現が生まれるを購入する前に確認したい情報
発売日は2026年08月01日頃、ISBNは9784911397015です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
表現が生まれるの書評まとめ
『表現が生まれる アートと障害の現場から』は、障害者アートという切り口から、人間の根源的な表現欲求と、誰もが抱える「欠損」というテーマを深く掘り下げた一冊です。美術家としての確かな視点と、長年の伴走者としての温かいまなざしが融合し、読者に新たな気づきをもたらすでしょう。アートや福祉に関心のある方はもちろん、現代社会における「生きづらさ」を感じるすべての人にとって、自己と他者、そして表現の可能性について考えるための貴重な示唆を与えてくれるはずです。

