『世界美術大全集 東洋編9・清』は、17世紀から19世紀にかけて世界の頂点を極めた清朝の美術を網羅的に紹介する一冊です。小学館が刊行した壮大な「世界美術大全集」シリーズの一巻として、中国美術史研究の第一人者である西上実氏と中野徹氏が責任編集を務め、清時代の絢爛たる文化と芸術の全貌を鮮明な図版とともに解き明かします。特に康熙帝、雍正帝、乾隆帝の三代に花開いた、東西文化が融合した独自の美術世界に焦点を当て、その多様な魅力を読者に届けます。
世界美術大全集 東洋編9・清の基本情報
| 書名 | 世界美術大全集 東洋編9・清 |
|---|---|
| 著者 | 西上 実/中野 徹 |
| 出版社 | 小学館 |
| 発売日 | 1998年03月27日頃 |
| ISBN | 9784096010594 |
| シリーズ | 小学館版 世界美術大全集 |
| ジャンル | ホビー・スポーツ・美術 |
| 価格 | 30,800円(税込) |
世界美術大全集 東洋編9・清はどんな本?
本書は、「小学館版 世界美術大全集 東洋編」全17巻のうちの第9巻にあたり、17世紀から19世紀の清帝国における美術の発展を詳細に解説しています。特に康熙帝、雍正帝、乾隆帝の三代にわたる約300年間を対象とし、科学技術の進歩や版図拡大による異文化の流入、そしてヨーロッパの宣教師や芸術家がもたらした西洋文明との融合が、いかに中国美術に新たな境地を開いたかを描き出します。絵画では石濤や「四王呉惲」、さらには「揚州八怪」といった主要な流派や画家たちを紹介。また、イタリア人宣教師ジュゼッペ・カスティリオーネ(郎世寧)による西洋絵画技法の導入にも触れています。工芸分野では、皇帝自らが製作を指導した陶磁器、玉、七宝、多宝格など、極限の美と精緻さを追求した作品群を掲載。建築では紫禁城の整備、頤和園や円明園の造成、避暑山荘や異民族の宗教建築など、清代の繁栄を象徴する建造物を網羅し、その多彩な美術の全貌を鮮明なカラー図版で紹介しています。
世界美術大全集 東洋編9・清の内容と読みどころ
特徴1:清朝最盛期の美術を網羅
康熙、雍正、乾隆の三代を中心に、絵画、工芸、建築といった多岐にわたる清代美術の精華を、鮮明なカラー図版で紹介しています。
特徴2:東西文化融合の様相
ヨーロッパの宣教師ジュゼッペ・カスティリオーネ(郎世寧)がもたらした西洋絵画の技法と、6000年にわたる中国文化が融合し、独自の発展を遂げた美術の姿を深く掘り下げます。
特徴3:多様な芸術分野の紹介
絵画における「四王呉惲」や「揚州八怪」の登場から、皇帝が指導した陶磁器や玉、七宝などの工芸品、さらには紫禁城や円明園といった壮大な建築群まで、清代美術の多様な側面を包括的に解説しています。
この本がおすすめの人
この本は、中国美術史、特に清代の美術に関心のある方におすすめです。また、東洋と西洋の文化交流が芸術に与えた影響について深く知りたい研究者や学生にも適しています。大型の美術全集で、高精細な図版とともに専門的な解説を求める美術愛好家や、図書館などでじっくりと美術作品を鑑賞したい方にも最適な一冊と言えるでしょう。
世界美術大全集 東洋編9・清の評判・口コミ
「世界美術大全集」シリーズは、その網羅性と図版の質の高さで広く評価されています。特に、A3判という大判サイズに収められた鮮明なカラー図版は、「世界最高水準の図版を誇る画集」と評されることもあり、美術作品の細部まで鑑賞できる点が特筆されます。 図書館に所蔵されていることが多く、その学術的価値と資料としての重要性がうかがえます。 本巻『東洋編9・清』単独での読者レビューは多く見られませんが、シリーズ全体として「圧倒的すぎる」「認識の範囲が大幅に拡がる」といった声があり、専門家から一般の美術愛好家まで、その内容の深さと質の高さが支持されています。
世界美術大全集 東洋編9・清の著者情報
責任編集を務めた西上実氏は、元京都国立博物館学芸部部長を務め、中国絵画史、特に近代中国絵画や日中美術交流史を専門とする研究者です。須磨弥吉郎コレクションの調査など、貴重な新資料の発掘にも尽力し、中国美術史研究の進展に大きく貢献しています。 もう一人の責任編集者である中野徹氏は、大阪市立美術館学芸員、和泉市久保惣記念美術館館長、黒川古文化研究所所長などを歴任した美術史家で、特に中国金工史に造詣が深いことで知られています。 両氏の専門知識が結集し、清代美術の多角的な側面が本書で紹介されています。
世界美術大全集 東洋編9・清の出版社情報
本書を刊行した小学館は、コミックや雑誌で広く知られる一方で、長年にわたり質の高い美術書を数多く出版している出版社です。特に「世界美術大全集」や「日本美術全集」といった大型美術全集シリーズは、その代表的な刊行物として知られています。 美術作品を最良の写真と最新の知見で紹介することに力を入れており、高精細な図版と専門的な解説を特徴とする美術書籍は、国内外の研究者や美術愛好家から高い評価を得ています。
世界美術大全集 東洋編9・清を購入する前に確認したい情報
発売日は1998年03月27日頃、ISBNは9784096010594です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
世界美術大全集 東洋編9・清の書評まとめ
『世界美術大全集 東洋編9・清』は、清朝美術の壮大な世界を深く探求したい読者にとって、まさに決定版とも言える一冊です。東西文化が交錯し、多様な芸術が花開いた清代の美術を、第一線の研究者による解説と豊富な図版で体系的に学ぶことができます。専門的な知識を深めたい研究者から、美術史の奥深さに触れたい愛好家まで、清代美術の魅力を存分に味わえるでしょう。高価な書籍ではありますが、その内容の充実度と資料的価値は、美術史研究や鑑賞において長く活用できる投資となるはずです。

