現代社会に蔓延する「息苦しさ」の正体とは何か。この根源的な問いに、哲学者・國分功一郎氏と、お笑い芸人でありエッセイストとしても活躍する若林正恭氏が、4年半にわたる対話を通じて迫ったのが本書『帳の向こう』です。異なる分野の第一人者である二人が、私たちの思考を縛る「目的と手段」の社会や資本主義のあり方を深く考察し、現代を生きるための新たな視点を提供します。
帳の向こうの基本情報
| 書名 | 帳の向こう |
|---|---|
| 著者 | 國分 功一郎/若林 正恭 |
| 出版社 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2026年09月11日頃 |
| ISBN | 9784163921167 |
| ジャンル | 小説・エッセイ |
| 価格 | 1,870円(税込) |
| 楽天ブックス評価 | ★4.6(17件) |
帳の向こうはどんな本?
本書は、文芸誌『文學界』で2021年から2025年まで全5回にわたって連載された対談を単行本としてまとめたものです。 成果主義や新自由主義が浸透し、「目的と手段」に縛られがちな現代社会において、なぜ人々が疲弊し、息苦しさを感じるのかという問いを深く掘り下げます。 國分氏の哲学的な視点と若林氏の日常的な実感と疑問が交錯することで、資本主義の構造や現代における「快適さ」の追求といったテーマが多角的に語られます。 本書には、両氏による注釈や、國分氏による「まえがき」、若林氏による「あとがき」も書き下ろされており、対話の背景や深層をより深く理解できる構成となっています。
帳の向こうの内容と読みどころ
特徴1:哲学者と人気芸人による異色の対談
現代哲学の第一人者である國分功一郎氏と、鋭い感性を持つ若林正恭氏という、異なる分野の知性が交わることで生まれる独自の視点と化学反応が読みどころです。
特徴2:現代社会の「息苦しさ」の根源を解明
成果主義や新自由主義がもたらす「目的と手段」に囚われた生き方、そして資本主義の魔物とどう向き合うかといった、現代人が抱える普遍的な問いに深く切り込みます。
特徴3:日常の違和感を哲学的に考察
「なぜ夕日を眺める時間にためらいを感じるのか」といった身近な疑問から、現代の「快適さ」を求めることの勇気、そして「ネオリベの帳」を越えるための思考が提示されます。
この本がおすすめの人
この本は、現代社会の生きづらさや漠然とした疲労感を感じている方におすすめです。哲学的な思考に興味はあるものの、専門書は敷居が高いと感じる方にとって、対談形式で読みやすく、哲学への入り口となるでしょう。また、國分功一郎氏の思想に触れたい若林正恭氏のファンや、資本主義や新自由主義といった社会構造について深く考察したい読者にも、新たな視点と気づきを与えてくれる一冊です。
帳の向こうの評判・口コミ
発売前から予約が殺到し、重版が決定するなど、大きな注目を集めて刊行されました。 読者からは、現代社会で感じる「息苦しさ」や「疲労感」が言語化されており、自身の抱える違和感に共感し、思考を整理するきっかけになったという声が多く聞かれます。 哲学的なテーマを扱いつつも、対談形式であるため、専門知識がなくとも読みやすいという評価が見られます。 また、國分氏の既刊書である『中動態の世界』や『暇と退屈の倫理学』を読んでいると、より深く内容を理解し、楽しめるという感想も寄せられています。
帳の向こうの著者情報
國分功一郎氏は1974年生まれの哲学者で、東京大学大学院総合文化研究科教授を務めています。 『中動態の世界』で小林秀雄賞を受賞したほか、『暇と退屈の倫理学』など多数の著書があり、現代哲学を一般に広く紹介しています。 若林正恭氏は1978年生まれ、お笑いコンビ・オードリーのツッコミ担当として知られています。 エッセイストとしても人気が高く、『社会人大学人見知り学部 卒業見込』『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』『ナナメの夕暮れ』などの著書があります。 2026年には初の小説『青天』が直木賞候補となるなど、多岐にわたる活動を展開しています。
帳の向こうの出版社情報
文藝春秋は1923年(大正12年)に作家・菊池寛によって創刊された総合出版社です。 「自由な心持で語りたい」という創設者の精神を受け継ぎ、月刊誌「文藝春秋」や「週刊文春」をはじめ、「文學界」「オール讀物」といった文芸誌を多数発行しています。 また、芥川龍之介賞や直木三十五賞の制定・運営に深く関わるなど、日本の文学界に大きな影響力を持っています。 文学作品だけでなく、思想書、社会評論、エッセイなど、多角的な視点から現代社会を考察する質の高い書籍を数多く刊行していることで知られています。
帳の向こうを購入する前に確認したい情報
発売日は2026年09月11日頃、ISBNは9784163921167です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
帳の向こうの書評まとめ
『帳の向こう』は、現代社会の「目的と手段」に疲弊し、生きづらさを感じている人々にとって、自身の感覚を整理し、新たな視点を得るきっかけとなる一冊です。哲学者と人気芸人という異色の組み合わせによる対談は、難解になりがちな哲学的な問いを身近な言葉で紐解き、普段哲学書を読まない層にも開かれています。國分功一郎氏の思想に触れる入門書としても、若林正恭氏のファンにとっても、現代社会のあり方について深く考察したい読者にとって、思考を深める貴重な対話が詰まっています。

