【書評】デザイン科学事典|日本デザイン学会/松岡 由幸|丸善出版

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現代社会において「デザイン」という言葉は、モノやコトづくりに留まらず、多岐にわたる分野で用いられ、その概念は複雑化しています。本書『デザイン科学事典』は、このような多義化するデザインという創造的行為の本質を、学術的な視点から解明しようとする「デザイン科学」の全体像を提示するために刊行されました。日本デザイン学会が編纂し、松岡由幸氏が編集委員長を務める本書は、デザイン研究の第一線で活躍する多数の研究者が結集して作り上げられた、この分野における初の事典です。、デザインに関わるすべての人々にとって、その本質を深く理解するための羅針盤となるでしょう。

デザイン科学事典の基本情報

書名 デザイン科学事典
著者 日本デザイン学会/松岡 由幸
出版社 丸善出版
発売日 2019年10月29日頃
ISBN 9784621303771
ジャンル 科学・技術
価格 22,000円(税込)
楽天ブックス評価 ★3.0(1件)

デザイン科学事典はどんな本?

『デザイン科学事典』は、デザイン(設計)行為に関する知の統合を通じて、その法則性の解明と知識の体系化を目指す「デザイン科学」の基盤を確立するために編纂されました。20世紀までの学問が専門分野ごとに細分化されてきたのに対し、デザイン科学は文理を横断する学際的なアプローチで、創造的行為のメカニズムを解き明かそうとします。 本書は、人文・社会科学的なニーズを具体的なモノや情報システムといったコトへと変換するデザイン行為を、理論・方法論から分析・発想・評価法に至るまで、見開き完結の項目で網羅的に解説しています。 構想から10年をかけて、日本デザイン学会を中心に、複数の関連学会から総勢103名の研究者が執筆に参加し、デザイン科学の現時点での知見を集大成した一冊です。

デザイン科学事典の内容と読みどころ

特徴1:デザイン科学の全体像を網羅

デザインの理論や方法論から、具体的な分析、発想、評価の手法まで、デザイン科学を構成する多岐にわたる要素を見開き完結の項目で体系的に解説しています。

特徴2:学際的な知の統合

デザインという創造的行為の本質を解明するため、人文・社会科学と自然科学にまたがる知見を統合。20世紀の縦割り学問体系を超え、横断的な視点からデザインを捉え直す試みがなされています。

特徴3:第一線の研究者による集大成

日本デザイン学会が編纂し、松岡由幸氏が編集委員長を務め、複数の関連学会から総勢103名の研究者が執筆に参加。デザイン科学の最先端の知見が結集された、信頼性の高い内容が特徴です。

この本がおすすめの人

この事典は、デザインという行為を多角的に深く理解したいと考える方々に特におすすめです。具体的には、デザイン研究者や大学院生、デザイン教育に携わる教員、あるいはデザイン思考や創造的プロセスに関心を持つ企業の研究開発担当者や経営者にとって有用な一冊となるでしょう。また、自身の専門分野とデザインとの接点を探求したい、学際的な視点からデザインを捉え直したいと考える幅広い分野の専門家にも適しています。デザインの現場で実践的な手法だけでなく、その根底にある理論や本質を学びたい方にも深く響く内容です。

デザイン科学事典の評判・口コミ

★★★ 3.0 (1レビュー)

『デザイン科学事典』は、専門性の高い学術書であるため、一般の読書レビューサイトでの言及は限られています。楽天ブックスでは1件のレビューがあり、平均評価は3.0となっています。読書メーターでも1件の感想が確認できますが、具体的な内容に踏み込んだ評価は公開されていません。 しかし、日本デザイン学会が編纂し、多くの学会から総勢103名の研究者が執筆に参加していることから、学術コミュニティ内での信頼性と専門性の高さは広く認められていると推察されます。 デザイン科学という比較的新しい学問分野の基盤を確立する初の事典として、その網羅性と体系性が専門家から評価されていると考えられます。

デザイン科学事典の著者情報

編集委員長を務める松岡由幸氏は、慶應義塾大学名誉教授および早稲田大学客員教授を務める日本のデザイン科学者です。 博士(工学)の学位を持ち、早稲田大学理工学部機械工学科を卒業後、千葉大学大学院工学研究科工業意匠学専攻を修了しました。 日産自動車での勤務経験を経て、慶應義塾大学理工学部で専任講師、助教授、教授を歴任し、デザイン科学の分野で長年にわたり教育・研究に貢献してきました。 多空間デザインモデル、AGE思考モデル、タイムアクシスデザインなど、デザイン科学の基礎となる独自の理論や方法論を構築しており、本書はその知見が集約された重要な著作の一つです。

デザイン科学事典の出版社情報

丸善出版は、2011年に丸善株式会社の出版部門が分社独立して設立された出版社です。 1869年創業の丸善が培ってきた「学術・文化の発展に寄与する」という理念を受け継ぎ、主に自然科学分野の専門書を中心に刊行しています。 各学協会が編纂する便覧、ハンドブック、事典をはじめ、研究成果としての学術書、大学の教科書など、多岐にわたる出版活動を展開しています。 近年では人文社会分野の百科事典シリーズも手掛けるなど、学術出版における日本の主要な出版社の一つとして、幅広い分野の専門知識の普及に貢献しています。

デザイン科学事典を購入する前に確認したい情報

発売日は2019年10月29日頃、ISBNは9784621303771です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

デザイン科学事典の書評まとめ

『デザイン科学事典』は、多義化する「デザイン」という概念を学術的に深掘りし、その本質を理解するための貴重な一冊です。デザイン科学という学際的な分野の基盤を体系的に学ぶことができ、デザインの理論的背景や方法論に関心のある研究者、教育者、学生にとって必携の事典となるでしょう。実践的なデザインスキルだけでなく、その根底にある思考やメカニズムを深く探求したいと考える専門家にも、新たな視点と深い洞察をもたらすはずです。専門性が高く、価格も高額なため、購入を検討する際は自身の学習・研究目的と照らし合わせることをお勧めします。

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