『最新徒手医学 痛みの治療法』は、脊椎や四肢関節の機能的障害に起因する非特異的疼痛に対し、科学的根拠に基づいた徒手医学的治療体系を提示する専門書です。チェコの著名な神経学者であるジアジー・ドヴォルザーク氏とヴァーツラフ・ドヴォルザーク氏が編纂し、日本のリハビリテーション医学の第一人者である江藤文夫氏が監訳を務めました。本書は、徒手医学を単なる経験則に終わらせず、生体力学や神経生理学に基づいた「生きた学問」として臨床に還元しようとする、その理念が凝縮された一冊と言えるでしょう。
最新徒手医学の基本情報
| 書名 | 最新徒手医学 |
|---|---|
| 副題 | 痛みの治療法 |
| 著者 | ジアジー・ドヴォルザーク/江藤文夫(医学) |
| 出版社 | 新興医学出版社 |
| 発売日 | 2000年02月 |
| ISBN | 9784880024196 |
| ジャンル | 医学・薬学・看護学・歯科学 |
| 価格 | 22,000円(税込) |
最新徒手医学はどんな本?
本書は、先に刊行された『最新徒手医学 痛みの診察法』の続編にあたり、痛みの治療に特化した内容が展開されています。編著者であるドヴォルザーク両博士は、脊椎および四肢関節の生体力学に由来する機能的障害が、特定の原因疾患を持たない非特異的な疼痛と深く関連していることを解明しました。そして、この非特異的疼痛と器質的疾患による痛みを鑑別し、科学的に理論付けられた徒手医学の治療体系を確立しています。本書では、徒手療法の概念と作用機序から、治療効果が見込まれる危険性の少ない治療方法の選択、適応と禁忌、合併症、具体的な治療手技に至るまで、オールカラーで詳細に解説。徒手医学における医療の質の確保や、ドイツ・スイスにおける徒手医学の診療状況や卒後研修についても触れられており、国際的な視点から徒手医学の全体像を捉えることができます。
最新徒手医学の内容と読みどころ
特徴1
脊椎・四肢関節の生体力学に基づいた機能的障害へのアプローチを詳細に解説しており、痛みの根本原因を理解するための深い洞察を提供しています。
特徴2
非特異的疼痛と器質的疾患による痛みを鑑別し、それぞれの病態に応じた科学的根拠に基づく徒手医学的治療体系が確立されている点が大きな読みどころです。
特徴3
徒手療法の具体的な治療手技がオールカラーで図解されており、実践的な知識と技術を習得したい医療従事者にとって非常に有用な内容となっています。
この本がおすすめの人
この本は、徒手医学の科学的根拠と実践的な治療法を深く学びたい医療従事者に特におすすめです。特に、整形外科医、リハビリテーション医、理学療法士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸師、カイロプラクターなど、筋骨格系の疼痛や機能障害に携わる専門家にとって、日々の臨床に役立つ知識と技術が詰まっています。また、徒手療法を科学的な視点から体系的に理解したい医学生や研究者にも適しており、痛みの治療における徒手医学の役割と可能性を探求する上で貴重な一冊となるでしょう。
最新徒手医学の評判・口コミ
本書は2000年に刊行された専門書であり、直接的な読者レビューは多く見られませんが、徒手医学の分野におけるその学術的価値は高く評価されています。原著者のジアジー・ドヴォルザーク氏は、脊椎疾患の専門家として国際的に知られ、FIFAのチーフメディカルオフィサーを長年務めるなど、その知見は多岐にわたります。また、監訳者の江藤文夫氏も日本のリハビリテーション医学の発展に大きく貢献した人物であり、両者の専門性が結集された本書は、徒手医学の理論と実践を結びつける上で重要な文献とされています。徒手医学を科学的に体系化しようとする姿勢は、現代のEBM(Evidence-Based Medicine)の潮流にも合致しており、専門家からは基礎的な知識を深めるための良書として認識されていると考えられます。
最新徒手医学の著者情報
本書の編著者であるジアジー・ドヴォルザーク氏は、スイスとチェコの国籍を持つ神経学者であり、チューリッヒ大学神経学の教授を務めました。特に脊椎疾患の専門家として知られ、FIFA(国際サッカー連盟)のチーフメディカルオフィサーを23年間務めるなど、スポーツ医学の分野でも多大な貢献をしています。脊椎の生体力学に関する研究で知識のフロンティアを広げ、数多くの科学論文を発表しています。共著者であるヴァーツラフ・ドヴォルザーク氏も徒手医学に関する著作をジアジー・ドヴォルザーク氏と共に手掛けています。監訳者の江藤文夫氏は、1972年に東京大学医学部を卒業後、獨協医科大学や東京大学でリハビリテーション科学の教授を歴任し、国立障害者リハビリテーションセンターの病院長や総長も務めた、日本のリハビリテーション医学の牽引者です。
最新徒手医学の出版社情報
新興医学出版社は、埼玉県越谷市で創業され、現在は東京都文京区に本社を置く医学専門出版社です。創業者の服部秀夫氏が掲げた「医学を研究者のみのものとせず、一般臨床に直接フィードバックさせ、生きた学問としたい」という出版理念のもと、50年以上にわたり医学書の刊行や神経心理学検査の提供に取り組んでいます。精神医学、神経内科学、リハビリテーション、東洋医学など幅広い医学領域の書籍を手がけており、医療従事者の日常診療に役立つ実践的な医学書を数多く出版しています。近年では学研グループの一員となり、専門性と機動力をさらに磨きながら、医学・医療の発展に貢献することを目指しています。
最新徒手医学を購入する前に確認したい情報
発売日は2000年02月、ISBNは9784880024196です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。
最新徒手医学の書評まとめ
『最新徒手医学 痛みの治療法』は、徒手医学を科学的かつ体系的に学びたい医療従事者にとって、非常に価値のある専門書です。脊椎や四肢関節の機能障害に由来する疼痛に対し、生体力学に基づいた診断と治療のアプローチを深く理解することができます。経験則に頼りがちな徒手療法に科学的根拠を求める方、また、国際的な視点から徒手医学の現状と将来性を把握したい専門家にとって、本書は知識の深化と臨床実践の向上に大きく寄与する一冊となるでしょう。

