【書評】復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・空軍(航空戦力)号(1;1)|平凡社|平凡社

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復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・空軍(航空戦力)号(1;1) 9784582738315 平凡社 パッケージ画像

第二次世界大戦中に日本の国威を諸外国にPRする目的で、東方社から刊行されたプロパガンダグラフ誌『FRONT』。その圧倒的なグラフィックデザインは、戦争の負の遺産でありながら、日本デザイン史における金字塔として高く評価されています。平凡社創業110周年記念出版として刊行される「復刻保存版 FRONT」シリーズの第1巻である本書は、オリジナル版の創刊号「海軍号」、「満州国建設号」、「空軍(航空戦力)号」を合本し、新たな解説を加えて現代に蘇らせた貴重な資料です。

復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・の基本情報

書名 復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・空軍(航空戦力)号(1;1)
著者 平凡社
出版社 平凡社
発売日 2024年01月26日頃
ISBN 9784582738315
シリーズ 復刻 FRONT
ジャンル 人文・思想・社会
価格 22,000円(税込)

復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・はどんな本?

『FRONT』は1942年から1945年にかけて計10冊が制作された対外宣伝誌で、日本政府と陸海空軍の全面協力のもと、原弘や木村伊兵衛をはじめとする当時最高峰の写真家やグラフィックデザイナー、印刷技術者が集結して制作されました。 本書『復刻保存版 FRONT 1』は、1989年に平凡社から復刻された多川精一監修の「復刻版 第Ⅰ期」を底本とし、創刊号「海軍号」、「満州国建設号」、「空軍(航空戦力)号」の3冊をB4変型判に縮刷して合本しています。 また、1989年復刻版の付録だった解説小冊子に加え、柏木博氏、飯沢耕太郎氏、山口昌男氏、そして新たに松田行正氏による解説が収録されており、多角的な視点から『FRONT』の価値を考察できる内容となっています。 戦時中のプロパガンダという性質上、今日では不適切とされる描写も含まれますが、戦争の歴史資料としての価値を鑑み、そのまま掲載されています。

復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・の内容と読みどころ

特徴1:戦時プロパガンダの歴史的資料としての価値

第二次世界大戦中の日本の対外宣伝活動の一端を、当時の最高峰のグラフィック表現を通じて知ることができる貴重な歴史資料です。

特徴2:日本デザイン史における金字塔としてのグラフィック

原弘や木村伊兵衛といった一流のクリエイターが手掛けた、写真、グラフィックデザイン、印刷、造本における圧倒的なクオリティは、現代の視点から見ても非常に高く評価されています。

特徴3:現代の識者による新たな解説の収録

1989年版の解説に加え、柏木博氏、飯沢耕太郎氏、山口昌男氏、松田行正氏といった各分野の専門家による新たな論考が加わり、多角的な視点から作品を読み解くことができます。

この本がおすすめの人

本書は、第二次世界大戦中の歴史に関心のある方、特に日本の戦時下のプロパガンダや対外宣伝について深く知りたい方に適しています。また、グラフィックデザインや写真史、印刷技術に関わる専門家や学生、あるいはモダンデザインの源流や影響に関心を持つ方にもおすすめです。当時の最高峰のクリエイターたちがどのような表現を追求したのか、その技術と意図を考察したい読者にとって、貴重な視覚資料となるでしょう。

復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・の評判・口コミ

『FRONT』の復刻版は、その歴史的背景とデザイン性の高さから、多方面で注目を集めています。多くの評価では、戦時中のプロパガンダという負の側面を認めつつも、原弘や木村伊兵衛といった当時のトップクリエイターたちが手掛けた写真やグラフィックデザインのクオリティが「圧倒的」であると評されています。 特に、フォトモンタージュや大胆なレイアウトなど、現代の広告にも通じる先鋭的な表現手法が駆使されている点に驚きの声が上がっています。 一方で、プロパガンダとしての性質から、その内容については批判的な視点も存在しますが、戦争の負の遺産を後世に伝える歴史資料としての価値は広く認識されています。 1989年の復刻版も高い評価を得ており、今回の「復刻保存版」は、デジタルリマスター技術による再現度や新たな解説の追加により、さらに資料的価値を高めているとの声が見られます。

復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・の著者情報

本書は「平凡社」が編者として名を連ねており、特定の個人が著したものではなく、出版社による編集プロジェクトとして刊行されています。 オリジナル版『FRONT』は、東方社によって制作され、原弘(美術部長)や木村伊兵衛(写真部長)といった当時の日本を代表するデザイナーや写真家が制作に携わりました。 1989年の復刻版は、東方社でグラフィックデザインを担当した多川精一氏(故人)が監修を務めました。 本書には、デザイン評論家の柏木博氏、写真評論家の飯沢耕太郎氏、文化人類学者の山口昌男氏、そして新たに松田行正氏による解説が収録されており、それぞれの専門的知見から『FRONT』の多面的な価値が提示されています。

復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・の出版社情報

平凡社は1914年(大正3年)に下中彌三郎によって創立された日本の老舗出版社です。 創業当初は小事典の刊行から始まり、その後『現代大衆文学全集』や『大百科事典』の刊行で社勢を拡大し、「事典の平凡社」としての地位を確立しました。 1963年には日本初の本格的グラフィック月刊誌『太陽』を創刊するなど、学術・教養性の高い出版物から一般書まで幅広い分野を手掛けています。 本書は、平凡社創業110周年記念出版の一環として刊行されており、同社の歴史と文化に対する深い知見、そして高品質な出版物を世に送り出す姿勢が反映された一冊と言えます。

復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・を購入する前に確認したい情報

発売日は2024年01月26日頃、ISBNは9784582738315です。価格や在庫は変わるため、注文前に楽天ブックスの最新表示をご確認ください。

復刻保存版 FRONT 1 海軍号・満州国建設号・の書評まとめ

『復刻保存版 FRONT 1』は、第二次世界大戦中の日本のプロパガンダグラフ誌『FRONT』の貴重な復刻版であり、歴史資料としての側面と、当時の最高峰のクリエイターたちが生み出した圧倒的なグラフィックデザインの両面から評価されるべき一冊です。戦争の負の遺産という性質を理解しつつ、デザイン史、写真史、あるいは近現代史に関心のある読者にとっては、深い洞察と新たな発見をもたらすことでしょう。単なる資料にとどまらない、視覚文化の金字塔としての価値を再認識できる作品です。

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